【NEWS:コロナ関連】ネットのニュースはあおりすぎ!?

2020.3.17掲載
日本のネットのニュースを見ていると、海外の様子について「○○在住の人がレポート」というニュースをよく見かけます。 その多くが「人が一人もいない」「異常」「怖い・恐怖」といった見出しがついていますが、これはちょっと不安や恐怖をあおりすぎかな、という気がします。

例えば、ここアメリカの首都ワシントンDCでも、いよいよレストランの閉鎖指示が出たこともあり、昨日から街中はとても静かな雰囲気になっています。でも、不安や恐怖を感じるような雰囲気も混乱もありません。実態はネットのニュースにあるようにほんとうに不安なパニック状態なのでしょうか?

街に人も車も誰もいない!?

日本で報道されたりネットに掲載されたりする海外ニュースの画像では、とにかく人と車がいない写真が使われたりしますが、実際はちょっと違うようです。たしかにいつもよりは少ないので、タイミングを狙って撮影する角度を工夫するとほとんど人も車も映り込まずにすむのですが、ちょっと見る方向を変えればちゃんと人も車もいます。いろんな現地の知り合いに聞いても、だいたい同じような回答です。
夜については、レストランの閉鎖措置がとられている街ではそもそも夜で歩く人がいないのは当たり前。それを撮影して「人がいなくて怖い!」なんてあおるのもヘンな感じがします。

お店の棚がガラガラ!?

棚がガラガラの写真も考えもの。これも明らかに空っぽの棚を撮影しているだけで、隣の棚を見ればモノはまだそれなりにある、ということがほとんどです。すべてのモノがカラってわけではなく、えり好みしなければ食べるものはいくらでも買えます。それに、普段よりモノが売れているせいで、お店の倉庫にはあるけど単に棚への補充が間に合っていないだけのケースも多いようです。

お店の入り口に行列が!?

これもほとんどがコストコの写真。そもそもコストコは会員制なので、入り口で会員証のチェックがあります。ですので、普段でも混雑する時間帯では入り口でもたつくこともしばしばです。また、コストコは規模が大きい割にはレジが遅いので、普段でも人が多い曜日や時間帯はレジ渋滞も相当な長さになります。これが原因で、人がいつもよりちょっと多くくれば入り口で渋滞するのも当たり前です。

みんなが大量に買い溜め!?

カートに山盛りに商品を積んでいる写真も最近のニュースでよく見かけますが、これもほとんどがコストコの写真。でもコストコはご存じの通り倉庫のようなお店で全てが大ボリュームで売っているお店。そもそも普段からカートいっぱいに買いに来る人がほとんどです。

トイレットペーパーが入手できない!?

たしかに品薄です。でも入手できる店舗も結構多いです。Amazonやコストコのようなサイトでは売り切れでも、別の大手スーパーの通販サイトでは普通に購入可能だったりします。

外出禁止令・緊急事態宣言!?怖い!?

これも、書いているライターが駐在員だったり国際結婚で移住して普段働いていない人が、政府命令の側面を知らずに、単に怖いと書いているだけかもしれません。現地で働いている人にとっては、ある意味、政府の緊急事態宣言は必要なのです。なぜなら政府命令によって閉鎖される施設やレストランなどがあると、それを理由に一時解雇された場合は、普段とは異なる失業保険を受け取れる可能性が高いからなのです。また、お店や企業にとっても、自治体や国の緊急支援を受けやすくなるのです。何の政府命令もなく、単にお店に閑古鳥が泣いてクビになるよりは、自治体や政府が緊急事態宣言をしてくれた方が助かる人が多いのです。だから自治体や政府は、わりと早々に緊急事態宣言をする傾向があるのですね。こういった側面はネットのニュースでほとんど書かれていないようです。

ネットニュースの見出しは話半分に受け取りましょう

ネットニュースの見出しは字数が決まっており、できるだけインパクトのある言葉を並べがちです。すなわち、極端な言葉を使いがちなのです。また、「○○在住の人がレポート」みたいな記事も、いくら在住歴が長くても、現地雇用で働いていない人が書いているケースも多いので、現地の社会システムを知らずに公平性を欠いている部分も多いかも知れません。

アメリカ国内各地も、人通りが少なくなってはいるものの、パニックになっているところは一カ所も報告されていません。いかにもパニックが起きているみたいなニュースや、恐怖心をあおるニュースはあまり真に受けないようにしましょう。

とはいえ、これから海外に渡航される方は楽観的に考えるのもあまりよくありません。アメリカに関しては現在日本からの入国を制限しておりませんが、事前に外務省が出す渡航情報を確認することをお忘れ無く。

本記事について

・この記事は、Chestnutym News Stationオリジナル記事です。
・著作権はChestnutym LLCにあります。
・無断引用・転載は禁止です。
・転載・引用はお問合せフォームからご連絡ください。
・免責:記事作成には細心の注意を払っておりますが、万が一内容に不備があっても一切責任を負いません。

関連記事