2021.01.07掲載
少し遅れましたがあけましておめでとうございます。
旧年も数多くのお問合せありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

新年の首都の様子

新年早々大きいニュースが流れましたね。 なんといっても1月6日の大統領選の議会承認、全世界に報道されましたがDC在住の私も驚きました。親トランプ派のデモ隊の連邦議会に乱入という事態は先進国ではなかなか聞かない出来事です。
報道を見ていた方は「アメリカは大丈夫か?」「首都は大丈夫か?」と思った方が多かったと思いますが、でも実は、この首都DC、報道から想像されるよりも全然混乱は無かったんです。むしろ、DC中心部はいつもより“静かで平和“でした。

ー どういうこと??

本ブログでは報道されていないリアルなところをちょっとご紹介しましょう。

(1)デモの規模が思ったより小さかった?
デモというのは、通常、主催者からDC警察に、事前にデモの届出がされ、その際は大まかな参加人数も知らされます。その情報に基づいてDC政府は通行止めなど警備強化しますが、今回はそもそも思ったよりも参加人数は少ない印象がありました。また、参加したデモ隊全員が過激なわけではなく、乱入騒ぎが起きて危険を感じてその場から距離を置き始めたデモ参加者も相当数いたようです。また衝突そのものはそれほど大規模でなく時間も短かったようで、議会警察がデモ隊を防ぎ切れないと判断したのか、議員の避難が終わったからなのか、途中からデモ隊が普通に歩いて議事堂に出入りできる状態が続いていて、結果的にデモ隊を刺激することなく徐々に落ち着きを取り戻していったようです。

(2)デモ隊は連邦議事堂に集結した
連邦議会議事堂は巨大で、その周辺の広場も広大、周辺には民間施設がほとんどありません。ですのでそこに人が集まって騒いだところで比較的市民への迷惑は少ないのです。この辺が昨年6月に起きたBlackLivesMatterのデモと大きく違ったところです。あの時は反トランプ派がトランプに抗議するためにホワイトハウス周辺に集まりましたが、ホワイトハウスは市街地中心に位置し、民間ビルやお店、住宅も近くにあるので騒がれると迷惑なのです。なのでBLKデモの時は暴徒化した人たちが民間ビルに破壊行為をし、被害が広がりました(数日で収束)。
一方、今回はデモ隊が議事堂に集結したので、ホワイトハウス周辺には人がおらずシーンとしており、議事堂乱入当日もDC市街地はむしろ静かで平和でした。

日本向けに報道される記事の多くは、記者がドラマチックに書き立てることが多く、また、実は〇〇在住の記者と言ってもその郊外に住んでいる人も多いので、書かれている記事と実際の雰囲気はかけ離れてることもしばしばです。(例えば、東京在住の記者といっても、東京の閑静な住宅地に住んでいて普段は新宿で飲んだりしない人が、ある日、夜の歌舞伎町に行ってみて「歌舞伎町はちょっと怖い」って記事を書くのと同じです。でも普段から新宿周辺で飲んでる人にとっては夜の歌舞伎町もそんなに怖くはないですよね)
ですので、できるだけいろいろなソースから情報を入手することをお勧めします。

ところで今回の議事堂乱入騒ぎ、「アメリカって警察とか軍隊とか強そうなのに、なんで乱入を防げなかったの?」と思う日本人は多いと思います。これは今アメリカでも少し議論になってきてますが、これもアメリカの警察の警備方針が、実は日本とはちょっと違うからなんですね。この辺は後日お伝えしようかと思います。
なお、警察官一名が議事堂警備中の負傷が原因で亡くなったというニュースが後日流れたので、問題追求の議論が活発になるかもしれません。

コロナについて

11月下旬ごろから全米でコロナ感染者数が増加するとともに、ずっと低位安定だったワシントンDCのコロナ感染者数も少し増えておりますが、現在の検査陽性率でいうと全米50州で比較して下位3番目あたりの数字、5-6%前後をウロウロしており、東京の陽性率と比較してもはるかに低く、今のところ混乱はありません。
コロナ変異種はここDCではまだ見つかっておりませんが、これについては見つかるのも時間の問題かもしれません。
DCでもワクチンの供給はすでに始まっており、医療関係者など優先順位の高い人から接種が開始されています。

DC観光と制限事項

DCのコロナは落ち着いているものの、全米全体で感染者数増加の警戒が強まっているため、DC政府も引き続き規制を強化中です。現在は、主要な博物館や美術館が閉鎖となると、観光は少し難しいところでしょう。もちろん、DCはリンカーン記念堂や議事堂、ホワイトハウスなど屋外での散策でも楽しめる街ですが、州間移動制限もあるので訪れる際は注意が必要です。
現在、他州(一部の州を除く)から訪れる場合は、DCでの自主隔離(14日間)が求められます。対象となる州は随時リストが見直されているので、詳細はお問い合わせください。また、少し前まではニューヨークとワシントンDCは制限なく自由に行き来できましたが、秋以降NYでも制限が強化され、DC観光とNY観光をあわせて行うことも難しい状況です。

日常生活はどんな感じか?

いたって平穏な日常で混乱はありません。DCは現状アメリカ国内の他州と比較しても、現在の日本の主要都市と比較しても、コロナ陽性率が低く病床数の余裕もあります。ただし、マスクなど基本的な対策の徹底はDC市長より連日厳しく要請されています。
なお、12月下旬に規制が強化され、レストランの屋内営業が再度禁止となっています。一方、コロナ禍発生以降無料となっていたメトロバス(いわゆる市バス)は、無料措置が終了しました。

弊社の対応について

DCおよび他州を含め、ツアーガイド、同行のご要望についてはその都度お尋ねください。アメリカは州によって規制が異なることと、その規制も日々見直されているため、ご要望があった時点で最新の規制情報を整理し、対応をご案内いたします。
その他、アメリカへの駐在や就労ビザの制限によってアメリカ現地法人の管理にお困りの方や、アメリカへの渡航が出来ずに現地不動産の管理にお困りの方へのフォローも行なっております。お気軽にお尋ねください。